2022年4月1日 / 最終更新日時 : 2022年4月1日 yoshitakakani 旅寝言 -tabinegoto- 春がさらってゆく 北海道は再び雪解けの季節を迎えました。一面の雪は日向から順に解け消え、代わりに瑞々しい地表が姿を表します。アスファルトまでもが新生したようです。雪を降らし、とかす。それは自然に組み込まれた一対のサイクル。「安心して生きていいんだよ」なんの根拠もない嬉しい知らせを、春が届けてくれました。
2021年8月30日 / 最終更新日時 : 2021年8月30日 yoshitakakani 旅寝言 -tabinegoto- 旅寝言は不定期更新になります。 『旅寝言』は今後、不定期更新といたします。毎週楽しみにしてくださる方にはたいへん申し訳ございません。不定期にすることに至った経緯と、釈明と、感謝と。本編とはいえませんが、いまの私の考えをつづりましたので、そういう意味では執筆を続ける中での寝言です。読んでくださると嬉しいです。
2021年8月16日 / 最終更新日時 : 2021年8月23日 yoshitakakani 旅寝言 -tabinegoto- 祈りの強さ。 「絵本を読んであげると、心がおだやかになる、やさしくなる、っていうけど、それって半分じゃないだろうか」(清水眞砂子│翻訳家) みなさんは「残り半分」は何だと思いますか? たとえば信仰をすると、心が穏やかに優しくなるとして、それはまだ半分のような。影があるのは、光が射している証拠。そんな祈りについてのお話。
2021年8月9日 / 最終更新日時 : 2021年8月9日 yoshitakakani 旅寝言 -tabinegoto- 北極星をめがけて。 もうすっかり道を覚えなくなりました。ナビが教えてくれるからです。迷子になることはもうありません。ところで信仰は人生のナビ足り得るかと言えば、答えはノーです。信仰はナビのように、右、左と、人生の瞬間瞬間に指示してくれません。それはどちらかというと北極星です。少しばかり面倒ですが、ロマンはもちろん、効用もきちんとあります。
2021年8月2日 / 最終更新日時 : 2021年8月3日 yoshitakakani 旅寝言 -tabinegoto- Don’t ウォーリーをさがせ! 寝る前にこどもと見る『ウォーリーをさがせ!』。それは頁いっぱいの人混みの中からウォーリーを探し出す絵本です。探すのに夢中だと気づきませんが、そこには見る者を楽しませるアイデアやストーリーがいっぱい。目的意識は大切ですが、それにより見えなくなるものもあります。作者の愛は作品の隅々まで行き届いている。私たちの日々も、また。
2021年7月26日 / 最終更新日時 : 2021年7月26日 yoshitakakani 旅寝言 -tabinegoto- 何もないから、すべてがある。 私は教会の神殿に掲示物が貼られているのが好きではありません。たとえ信仰活動に関するものであっても、です。個人的には何もないのが一番だと思っています。社会には情報が溢れています。その情報から離れ神様と自分との時空間を持つこと、それが神殿の意義だと思うからです。世界の聖地には何もありません。ないことですべてがあるのです。
2021年7月19日 / 最終更新日時 : 2021年7月23日 yoshitakakani 旅寝言 -tabinegoto- 「ごっこ遊び」が優しい世界を創る。 「今日は天気がいいし、苔玉を外に出すね」天気がいいとは曇り空のこと。苔玉は直射日光が苦手。どうも苔玉の存在が、私の「天気がいい」の意味を更新してくれたようです。相手の目線を持つことは、知識はもちろん、対象を大切に思う気持ちも必要です。「ごっこ遊び」には世界を優しく豊かに創造する力があるのかもしれません。
2021年7月12日 / 最終更新日時 : 2021年7月12日 yoshitakakani 旅寝言 -tabinegoto- それなのに喜びが湧いてこない。 「健康」とはどういう状態でしょう?実は健康の定義は医学を専門に学ぶ人でも難しいそうです。対して不健康な状態、病気や怪我は専門家ならぬ素人にも明らかです。私たちはマイナスによってしか健康を測れないのかもしれません。でも恩師は私に告げます、私たちは圧倒的に与えられている、心を澄ますことでそのことが感じられるんだよ、と。